得度について

得度(とくど)とは、僧侶入門の儀式のことで、剃髪し戒を守ることを誓約し、戒名(僧名)を与えて頂きます。この儀式を受けることで僧侶の仲間入りをします。得度はいわゆる出家(しゅっけ)の儀式であり、古来では肉親との縁を断って修行に入る世間からの別れの儀式でありました。現在は肉親との縁は切らずとも、僧侶の生活をすることを決意する大切な儀式であります。

しかし、この儀式を受けたからといって将来絶対に僧侶にならないといけないという拘束力を持つものではありません。宗教科に在籍されている間、僧として身を置くという意味で得度を受けていただくのです。

また、得度を受けたからといって一人前の僧侶になったわけではありません。あくまでも入門の儀式であって、一人前になるためには以降数々の修行を乗り越えなければなりません。

そこで・・・

得度の儀式の方法は・・・

各師僧のご指導を仰いで受けられるのが本儀です。師僧の方が儀式を執り行って下さるならば、その際に入壇される事をお勧めいたします。
尚、師僧の方が得度の儀式を執り行うご予定がない場合は、高野山学園主催の集団得度に入壇されることも可能です。

  (高野山学園集団得度は、高野山真言宗の管長猊下が各師僧を代表して儀式を執り行います。開壇時期は毎年5月下旬ごろの予定です。)

*度牒(どちょう)について・・・

度牒とは、各宗派に籍を作る事を言います。つまり、得度はあくまでも儀式であって、宗派に僧として登録はしておりません。度牒申請致しますと宗派の一員であることが認定され各自の僧籍簿が作成され、俗名から僧名への改名の許可も下されます。修行のステップが上がるたびにそこへ書き込まれるのです(つまり戸籍のようなもの)。得度を受けられたのならば、度牒も申請された方が良いかと存じます。各宗派によって取り扱いが違います。詳細は入学後宗教科までお尋ねください

高野山学園の集団得度式